腎臓病の外食はどうする?おすすめの選び方と塩分・たんぱく質の見方

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腎臓の数値を指摘されてから、外食が怖くなっていませんか。「もう好きなものは食べられないのかな」と、家族の方が先に落ち込んでしまうこともあると思います。

わが家もそうでした。夫が腎臓の数値を指摘されたとき、まず頭に浮かんだのが「外食はもう無理だ」ということ。でも10年近く経った今、外食を完全にやめたことは一度もありません。大事なのは「やめる」ことではなく、「どう選ぶか」と「どのくらいの頻度にするか」だと感じています。

この記事では、腎臓病の食事で外食とどう付き合うかを、主婦目線でまとめました。ただし、必要な制限の内容は検査の数値や病期によって大きく変わります。必ず担当のお医者さん・管理栄養士さんの指示を優先してください。

📌 この記事の結論(忙しい方はここだけ!)

・腎臓病の外食で見るのは塩分・たんぱく質・カリウム・リンの4つ(高血圧より項目が多い)
・丼ものや麺類より定食を選ぶと調整しやすい。汁は残す
・カリウムとリンは見落としがち。生野菜・果物・チーズ・加工肉・コーラに注意
・ゼロか100かではなく「頻度と量」で考える。外食した日は家の一食で整える
・制限の程度は人によって違うので、主治医と管理栄養士の指示が最優先

目次

①「もう外食はできない」と思っていませんか

腎臓の数値を指摘されると、食事のことで頭がいっぱいになります。特に家族の食事を作る立場だと、「自分の料理のせいだったのでは」と責めてしまうこともあるかもしれません。

知恵袋などを見ていると、こんな相談が並んでいます。「ステージ4の父を外食に連れて行っていいのか」「腎臓が悪い父が、一度ハンバーガーを食べたいと言っている」——読んでいて、胸が苦しくなりました。食べたい気持ちと、数値への不安。その板挟みは、本当につらいものだと思います。

A子さん

家族で外食に行く機会があるんですが、父にだけ我慢させるのも申し訳なくて…。でも数値が悪くなるのも怖いです。

その気持ち、本当によくわかります。わが家も同じでした。でも「一切行かない」にすると、だんだん家族の時間まで削られてしまうんですよね。私は「行き方」を変えることで続けてきました。

②腎臓病の外食は、見るところが4つあります

ここが、高血圧の食事制限と大きく違うところです。高血圧なら主に「塩分」だけを見ればよいのに対し、腎臓病では見る項目が増えます。

・塩分…むくみや血圧に関わる。外食で一番増えやすい
・たんぱく質…腎臓の負担に関わるとされ、量の指示を受けることが多い
・カリウム…数値によっては制限を指示されることがある
・リン…加工食品に多く含まれ、見落とされやすい

外食のメニュー表には、カロリーや塩分は書いてあっても、カリウムやリンまで書いてあることはほとんどありません。だからこそ「どんなメニューに多いのか」の傾向を知っておくことが、現実的な対策になります。

なお、どの項目をどこまで制限すべきかは、腎臓の状態によってまったく違います。カリウムは制限が必要な方もいれば、そうでない方もいます。自己判断せず、検査結果をもとに主治医や管理栄養士に確認してください。

③メニュー選びのコツ|丼より定食、汁は残す

どのお店でも使える、選び方の基本です。

・丼ものや麺類より「定食」を選ぶ…丼はご飯に煮汁が染みていて、塩分もたんぱく質もまとめて増えがち
・麺類の汁は残す…ラーメン1杯の塩分は約6gになることもあり、その多くが汁にあると言われています
・肉がたっぷり乗ったメニューは控えめに…チャーシュー大盛りなどはたんぱく質が一気に増えます
・ご飯は残さず食べる…たんぱく質を抑えるぶん、エネルギーは不足しがち。ここは医師の指示に沿って
・漬物・味噌汁は無理に全部食べない

最後の「ご飯は残さない」は、意外に思われるかもしれません。腎臓病の食事ではたんぱく質を控える一方で、エネルギーはしっかり摂る必要があると言われています。おかずを減らしたぶん、全体の量まで減ってしまうと別の問題につながることがあるそうです。ここは特に、医師や管理栄養士の指示に従ってくださいね。

④見落としがちな「カリウム」と「リン」

塩分は意識していても、この2つは見落としやすいところです。メニュー表に書かれていないぶん、「どんなものに多いか」を知っておくのが対策になります。

カリウムが多くなりやすいもの

・生野菜のサラダ、スムージー、フレッシュジュース
・果物(デザートのフルーツ盛り合わせなど)
・芋類(ポテトサラダ、肉じゃが、フライドポテト)
・汁物全般

カリウムは水に溶けやすい性質があるため、生野菜より、ゆでたり炒めたりした温野菜のほうが抑えやすいと言われています。外食でサラダを選ぶときは、生野菜より温野菜を選ぶ、という考え方があります。

リンが多くなりやすいもの

・チーズを使ったメニュー(ピザ、グラタン、チーズバーガー)
・ハム・ベーコン・ソーセージなどの加工肉
・練り物(はんぺん、ちくわ)
・コーラなどの炭酸飲料
・インスタント食品・加工食品全般

A子さん

サラダなら健康的だと思って選んでいました…。まさか気をつける側だとは。

私も最初は驚きました。「体にいい」と思われているものが、腎臓にとっては気をつける対象になることがあるんですよね。ただ、カリウム制限が必要かどうかは人によって違うので、そこは必ず数値を見てもらってから判断してくださいね。

⑤わが家の場合|10年続けてきた外食との付き合い方

夫の数値を指摘されてから、10年近くになります。その間、外食を完全にやめたことはありません。代わりに、こんなふうに変えました。

・頻度を決める…毎週ではなく、月に何回かの楽しみにする
・行く店を選ぶ…栄養成分を公開しているお店なら、選びようがある
・食べる日の前後を整える…外食する日が分かっているなら、その前後の食事を控えめに
・全部は食べない…汁を残す、漬物を残す。これだけでも違います
・がっかりさせない…「食べちゃダメ」より「これなら食べられるね」と言うようにしています

最後のひとつが、実は一番大事かもしれません。制限ばかりを言われると、食事そのものが苦痛になってしまいます。10年続いたのは、夫が「食べる楽しみ」を失わなかったからだと思っています。

栄養成分を公開しているお店の選び方は塩分少ない外食チェーンの選び方に、塩分だけが気になる方向けの内容は高血圧の外食はどう選ぶ?にまとめています。

⑥外食した日は、家の一食で整える

外食のたびに完璧を目指すのは、正直しんどいです。だからわが家では「外食した日は、家での一食で整える」という考え方でやってきました。1食ごとではなく、1日・1週間のトータルで見るという発想です。

その「整える一食」に使っているのが、腎臓病に対応した宅配食です。わが家が使っているウェルネスダイニングの「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」は、1食あたりたんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下に調整されています。自分で計算しなくていいので、外食の翌日に迷わず使えるのが助かっています。

コース選びに迷ったときは、管理栄養士に無料で相談できます(購入前でも予約不要)。検査結果を手元に置いて電話すると、具体的に教えてもらえますよ。実際に食べた感想はたんぱく&塩分調整食のレビューに書いています。


⑦腎臓病の外食・よくある質問

Q. ラーメンは食べてもいいですか?

A. 頻度と食べ方次第だと思います。ラーメン1杯の塩分は約6gになることもあり、その多くが汁に含まれると言われています。汁を残すだけでかなり変わります。ただしチャーシューが多いものはたんぱく質も増えるので、具の内容も見てみてください。ご自身に許される範囲は、担当の先生に確認するのが確実です。

Q. 回転寿司はどうですか?

A. ネタの種類と皿数で調整している、という声は見かけます。醤油をつけすぎない、汁物を頼まない、といった工夫もできます。ただ寿司はたんぱく質が中心の食事なので、皿数の目安は数値を見てもらったうえで決めるのが安心だと思います。

Q. 家族に外食をすすめられたら、断るべきですか?

A. 私は、断るより「行き方を変える」ほうをおすすめしたいです。お店を選び、メニューを選び、残すものを決めておけば、同じ席につけます。食事は栄養だけでなく、家族と過ごす時間でもあります。そこを丸ごと手放さなくていいと思うんです。

まとめ|ゼロか100かではなく、頻度と量で考える

腎臓病の外食は、塩分だけでなくたんぱく質・カリウム・リンまで関わってくるぶん、たしかに難しいです。でも「だから一切やめる」としてしまうと、食事の楽しみも家族の時間も削られてしまいます。

丼より定食を選ぶ、汁を残す、生野菜より温野菜を選ぶ、加工肉やチーズを続けない——こうした小さな選び方を知っておくだけで、外食との距離はずいぶん変わります。そして外食した日は、家での一食で整えればいい。ゼロか100かではなく、頻度と量で考える。それが10年続けてこられた理由だと感じています。

制限食の宅配食を含めた全体像は宅配食で食事制限を続けるための完全ガイドにまとめています。あわせて参考にしてみてください。

参考:日本腎臓学会/厚生労働省 e-ヘルスネット ほか。腎臓病の食事制限は病期・検査数値によって必要な内容が大きく異なります。この記事は一般的な考え方と筆者の経験をまとめたものであり、個別の指示に代わるものではありません。実際の制限内容は必ず担当の医師・管理栄養士にご確認ください。

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この記事を書いた人

家族の健康管理に悩みながら、栄養士監修の冷凍宅配弁当に助けられた主婦ブロガーです。
医療現場での栄養指導に同席した経験をもとに、実際に試してわかったリアルな口コミ・レビュー情報を発信しています。
忙しい方や、健康に気をつけたいご家族を持つ方の参考になるブログを目指しています。

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