車検と法定点検は違うのか。また日常点検の項目を超初心者に解説

緑の車

初めて車を所有して車検だとか法定点検だとか

似たような言葉だけど関連性とかよくわからなくて

なんだかモヤモヤしませんか?

でも単語の内容を理解することで

点検の必要性がわかり車を安全に走らせることが出来ます。

私自信、はじめて車を所有したときはわからず、

購入したディーラーさんに何もかも丸投げでした。

そのため車へのいたわりや点検してくれたディーラーさんへの

感謝さえ感じられず車と向き合っていました。

この記事では車を所有することによって出てくる

似たような名前の点検や検査と言われるものが

どういったものなのかを解説したいと思います。

この記事でわかること

✔車検や法定点検はどこで受けるの?

✔車検と法定点検と日常点検の違いは?

✔法定点検、日常点検は大切なの?

目次

車検は指定整備工場、運輸支局(軽自動車は検査協会)

車検を受ける場合には2つの方法があります。

①民間車検場(指定整備工場)で受ける

運輸局の指定をうけた整備工場です。

みずから検査ラインをもっているので

ここで検査を受けた車は再度、運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)

に車を持ち込む必要はなく

書類だけを運輸支局等に提出します。

民間車検場(指定整備工場)、

車検専門工場や車のディーラー、が当てはまります。

②運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)で受ける

車検を受ける車を検査場へ持っていき検査を受けます。

普通車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会となります。

認定整備工場が持ち込む

基準をみたした認定整備工場が車検整備をしてから検査場で車検を受けます。

ユーザーが自分で持ち込む(ユーザー車検)

車の所有者が自ら検査場に車を持っていき、車検を受けます。

代行車検

格安で宣伝している車検代行業者です。

法定点検はディーラーやガソリンスタンド、車検専門店など

法定点検はディーラーやガソリンスタンド、

民間車検整備工場、自動車用品店、

大手中古車販売店、車検専門店など。

自分でも行えますが、専門の知識や専門工具が必要となるので

詳しくないひとはプロに任せたほうが安心です。

特にユーザー車検で車検を行う場合は車検の時期にあわせて

点検してもらうと安心して車検にも望めますし

今後安全に車を走らせるためには必要な点検です。

車検、法定点検、日常点検は別のもの

車検法定点検日常点検
実施時期新車購入は3年後、以降2年毎12ヶ月、24ヶ月日常的に
義務か任意か義務任意任意
罰則の有無ありなしなし
点検箇所数12月点検 27,24ヶ月点検 5715

車検

車検とは新車購入から3年後、それ以降は2年ごとに受ける必要があります。

車の安全の確保と公害防止が目的。法令で定められている

保安基準に適合しているかをチェックします。

次の検査までに故障しないかを検査するものではないので

車検を受けたからといって必ずしも故障しないとは限りません。

点検項目は下記の8項目です。

1、車両の同一性
2、ウィンカーやヘッドライトなどの外回り検査
3,タイヤやホイールなどの足回り検査
4,ハンドルのサイドスリップ検査
5,ブレーキやサイドブレーキの検査
6,ヘッドライトの光量や光軸の検査
7,排ガスの一酸化炭素と炭化水素の濃度の検査
8,ブレーキやサスペンションなどの下回り検査

また車検点検を怠ると6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金。

違反点数6点、30日間の免許停止処分を受けなくてはならなくなります。

有効期限内に行います。

次回の車検時期はフロントガラスに貼ってある

検査標章で確認しておくとよいですね。

法定点検

法定点検は新車購入から1年目、2年目は12ヶ月点検となります。

3年目に車検と同時に24ヶ月点検を行います。

検査の時期が似ているので車検と勘違いしてしまいますが

別のものです。

法定点検は有効期限はないので車検を受ける前に通常は行いますが

車検の後でも問題はありません。

整備工場等で24ヶ月点検という分解整備をしてから

車検を受けるという流れが一般的です。

民間車検(指定整備工場)で受ける場合は

同時に24ヶ月点検と車検を行うことになります。

24ヶ月点検項目は

エンジンルーム点検

  • パワーステアリングベルトの緩み、損傷
  • パワーステアリングオイルの漏れ、量
  • パワーステアリングベルトの取付けの緩み
  • 点火装置プラグの状態
  • 点火時期
  • ディストリビュータのキャップの状態
  • バッテリーのターミナル部の緩み、損傷
  • 電気配線の接続部の緩み、損傷
  • 排気ガスの状態
  • エアクリーナー・エレメントの汚れ、詰まり
  • 燃料装置の燃料漏れ
  • ファンベルトの緩み、損傷
  • 冷却装置の水漏れ
  • メターリングバルブの状態
  • ブローバイガス還元装置の配管の損傷
  • 燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管などの損傷
  • チャコール・キャニスタの詰まり、損傷
  • 燃料蒸発ガス排出抑止装置のチェック、バルブの機能
  • 触媒などの排出ガス減少装置の取付けの緩み、損傷
  • 二次空気供給装置の機能
  • 排出ガス再循環装置の機能
  • 減速時排出ガス減少装置の機能
  • 一酸化炭素等発散防止装置の配管損傷、取付状態

室内点検

  • ハンドルの操作具合
  • ブレーキペダルの遊び、踏み込んだときの床板との隙間
  • ブレーキのきき具合
  • パーキングブレーキ・レバーの引きしろ
  • クラッチペダルの遊び、踏み込んだときの床板との隙間

足回り点検

  • ホイールアライメント
  • ブレーキのマスタシリンダ、ホイールシリンダ、ディスクキャリパの機能、摩耗、損傷
  • ブレーキのマスタシリンダ、ホイールシリンダ、ディスクキャリパの液漏れ
  • ブレーキドラムとライニングとのすき間
  • ブレーキシューの摺動部分、ライニングの摩耗
  • ブレーキドラムの摩耗、損傷
  • ブレーキディスクとパッドの摩耗とのすき間
  • ブレーキパッドの摩耗
  • ブレーキディスクの摩耗、損傷
  • タイヤの溝の深さ、状態
  • ホイールのボルト・ナットの緩み
  • フロントホイールベアリングのがた
  • リアホイールベアリングのがた
  • サスペンションの取付部・連結部の緩み、がた、損傷
  • ショックアブソーバの損傷、オイル漏れ

下回り点検

  • エンジンオイル漏れ
  • ステアリングギアボックスの取付の緩み
  • ステアリングのロッド・アーム類の緩み、がた、損傷
  • ボールジョイントのダストブーツの亀裂、損傷
  • ブレーキホース・パイプの漏れ、損傷・取付状態
  • トランスミッション・トランスファのオイル漏れ、量
  • プロペラシャフト・ドライブシャフトの連結部の緩み
  • デファレンシャルのオイル漏れ、量
  • ドライブシャフトのユニバーサルジョイント部のダストブーツの亀裂、損傷
  • 熱害防止装置の遮熱板取付の緩み、損傷
  • エキゾーストパイプ・マフラーの取付けの緩み、損傷
  • マフラーの機能

外回り点検

  • 枠車および車体の緩み、損傷

法定点検は受けなくても罰則はありませんが

今後安全に車を走行させるためにも必要な点検です。

日常点検

日常点検は常日頃からこまめに行う点検です。

法定点検と同様に使用者の義務ですが罰則はありません。

点検項目は

  • エンジンルーム(5項目)
  • ブレーキオイルの量
  • 冷却水の量
  • エンジンオイルの量
  • バッテリー液の量
  • ウインド・ウォッシャー液の量
  • 車周り(4項目)
  • ランプ類の点灯・点滅
  • タイヤの亀裂・損傷有無
  • タイヤの空気圧
  • タイヤの溝の深さ
  • 運転席(6項目)
  • エンジンのかかり具合・異音
  • ウインド・ウォッシャー液の噴射状態
  • ワイパーの拭き取りの状態
  • ブレーキの踏みしろ・効き具合
  • パーキングブレーキレバーの引きしろ
  • エンジンの低速・加速状態

安全に走行するには法定点検、日常点検は重要

車検と法定点検、日常点検は項目数も違います。

そもそも検査の目的が違います。

車検はその時点で国の定める安全基準に適合しているか

という目的で行われるというとこに対して、

法定点検では自動車の故障防止や性能維持のために、

定期的に点検・整備する検査です。

人間でいうと人間ドックや定期健康診断です。

また自分で出来る簡易な点検としての日常点検。

日々車を走行していれば不具合も感じやすいでしょう。

エンジンルームも日常的に開けて点検することもとても大切です。

エンジンルームを開けてみたら鳥が巣を作っていた

なんていうことも実際にあるようです。

しかも毎日駅までの往復で利用していた車なのに

巣がつくられていたとは驚きです。

エンジンルームは高温になり発火につながるため

エンジンルームに侵入する動物には注意が必要だそうです。

他に侵入する動物はネコ、イタチ、ヘビなど。

特に枯れ枝や針金で作られた鳥の巣は発火の危険性が高いそうです。

思わぬ来客の侵入でトラブルを起こさないためにも

日々ボンネットを定期的にあけて確認するなど

楽しいドライブを心がけましょう。

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この記事を書いた人

挑戦してみたことやわかったこと、いいなと感じたことや場所、モノなど
皆さんにも知ってもらえたらというような情報を少しでも発信できればと思っています。

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